日本のバスケットボールが一部リーグの再編によって改めて注目され、それに伴い既存のバスケットボールリーグにも注目が集まるようになりました。そこでこの記事では、バスケットボールのWリーグについて紹介しています。特にプレミアやフューチャーの違いやWリーグの仕組みを解説しているので、バスケットボールリーグの仕様に詳しくない人にも分かりやすくなっています。
プレミアとフューチャーの違い
Wリーグのプレミアとフューチャーの違いは、簡単に説明すると実力の高さです。
プレミアはトップレベルの選手が所属しているチームが勝敗を競っていますが、フューチャーで戦うチームの多くは新人選手や実力がまだ発展途上の選手ばかりで構成されています。フューチャーのチームに所属しているチームがプレミアリーグで試合をするためには、各シーズンで行われる入れ替え戦で勝つか、勝率1位になる必要があります。逆にプレミアリーグに所属しているチームが最下位になってしまうか、入れ替え戦で負けてしまうとフューチャーリーグに降格するというルールになっています。
つまり、スポーツが分からない人にも分かりやすく説明すると、プロリーグとアマチュアリーグでそれぞれ試合を行い、プロリーグの最下位と7位、アマチュアリーグの1位と2位がシーズン毎に入れ替わる可能性があるということです。
各リーグのチームの内訳
Wリーグのプレミアとフューチャーに所属しているチームは2026年第28シーズン現在、以下のような形で分かれています。このチームの中で第27シーズンの入れ替え戦の影響を受けたのは、東京羽田ヴィッキーズと日立ハイテククーガーズです。東京羽田ヴィッキーズは入れ替え戦で敗戦し、第28シーズンはフューチャーに所属しています。一方日立ハイテククーガーズは、第27シーズンのフューチャー1位なので、第28シーズンでプレミアに昇格しています。
| プレミア所属チーム | フューチャー所属チーム |
| デンソーアイリス | 東京羽田ヴィッキーズ |
| 富士通レッドウェーブ | プレステージ・インターナショナルアランマーレ |
| ENEOSサンフラワーズ | SMBCTOKYOSOLUA |
| アイシンウィングス | 新潟アルビレックスBBラビッツ |
| トヨタ自動車アンテロープス | 山梨クィーンビーズ |
| トヨタ紡織サンシャインラビッツ | 三菱電機コアラーズ |
| シャンソン化粧品シャンソンVマジック | 広島イーグレッツ |
| 日立ハイテククーガーズ |
シーズンの名前と試合数
Wリーグではプレミアとフューチャーの各リーグで総当たり戦を行い、勝率の高さを競うことになります。勝率が同じ場合は、同じだったチームの総得失点差や勝率が同じチームのみで計算した勝率により最終的な順位が決定します。各リーグの開催日時はレギュラーシーズンが共通で毎年10月頃から翌年の3月頃までで、プレーオフのセミファイナルとファイナルが4月頃に行われます。さらに入れ替え戦も3月頃に行われるので、傾向として毎年秋ごろから翌年の春頃まで行われるのがWリーグと覚えておきましょう。
| 試合名 | プレミアの総試合数 | フューチャーの総試合数 |
| レギュラーシーズン | 1チーム28試合の合計112試合 | 1チーム24試合の合計84試合 |
| セミファイナル | 4チームによる2戦先勝方式 | なし |
| ファイナル | 2チームによる2戦先勝方式 | なし |
| 入れ替え戦 | なし | 2チームによる2戦先勝方式 |
リーダーズエントリーとは
Wリーグのリーダーズエントリーとは、ゴールやリバウンドなどの成功率や獲得点数などを元にシーズン毎に選ばれる優秀な選手のことです。プレー毎に以下に紹介するような既定の数値に達している必要があり、達していないプレー内容に限っては未選出になるシーズンもあります。なお、各プレー内容のカウント対象はレギュラーシーズンのみで、プレーオフのプレーはカウントされません。また、成功率などがまったく同じだった場合は、総数が各プレー内容の総数が多かったほうがリーダーズエントリーの参加資格を持つことになります。例えばフィールドゴールの成功率が50%でまったく同じ選手が2人いた場合は、成功数をカウントし、より高い選手がWリーグのリーダーズエントリーになるということです。
| プレー内容 | 選出条件 |
| 得点 | 240得点以上 |
| アシスト | 48アシスト以上 |
| リバウンド | 120リバウンド以上 |
| スティール | 36スティール以上 |
| ブロックショット | 12ブロック以上 |
| フィールドゴール成功率 | 成功数が96以上 |
| 3ポイントシュート成功率 | 成功数が24本以上 |
| フリースロー成功率 | 成功数が36本以上 |
バスケットボールのルールについて
Wリーグで採用されているバスケットボールのルールは、国際バスケットボール連盟と日本バスケットボール協会で提唱しているものです。1チーム5人で、1試合当たり1クォーター10分の試合を4回行う方式で、各クォーター間には2分のインターバルと15分のハーフタイムが存在します。なお、40分戦っても得点差による勝敗が付かないときは、5分間の延長戦を勝敗がつくまで行うというルールになっています。
Wリーグ版ファールの種類とは
Wリーグで意外と知られていないルールとしては、ショットクロックが有名です。ショットクロックとは、24秒以内にシュートを行わなくてはならないというルールで、さらに8秒以内にセンターラインより前にボールを運ばなくてはいけないルールになっています。一度センターラインから前に送ったボールはバックコートに戻してはいけないため、サッカーのように引き分け狙いで時間稼ぎができない仕組みになっています。また、1試合でファウルを5回取ってしまった人は退場するルールになっているため、試合を観戦するときは以下に紹介するファウルの種類を理解しておくことをおすすめします。
| ファウルの名前 | ファウルの概要 |
| オフェンス3秒バイオレーション | オフェンス側の選手が相手のフロントコートより内側に3秒以上留まってしまう |
| 5秒バイオレーション | スローインするときに審判から受け取ったボールを5秒以上持ってしまう |
| 8秒バイオレーション | センターラインより前にボールを運ぶ時間が8秒を超えた |
| 24秒バイオレーション | シュートまでに24秒以上経過する |
| バックコートバイオレーション | センターラインを超えたボールを再度バックコートに戻す |
| トラベリング | ボールを持ったまま2歩以上歩く |
| ダブルドリブル | 両手でボールを持った後に再度ドリブルをする |
まとめ
Wリーグでは、プレミアとフューチャーに分かれて試合を行い、毎シーズン昇格と降格を繰り返しながら総計100回以上の試合が行われています。試合のルールは男子バスケットボールと同じものが採用されており、トラベリングやダブルドリブルの規定もそのままです。また、意外と知られていないのは、バイオレーションというルールで、オフェンス側は規定の秒数以内にシュートやボールを運ぶ必要があります。このルールのおかげでバスケットボールはスピーディな競技になっているので、ぜひファウルを含めたルールを理解した上で観戦してみてください。


