バスケットボールはダイナミックなプレーが多く、その中でもアリウープと呼ばれるプレーは多くの人を魅了します。アリウープは空中で行われるプレーですが、なぜ禁止にならないのでしょうか?
そこで今回は、アリウープとはどのようなプレーなのか、禁止にならない理由やダンクとの違いを解説していきます。
アリウープとは?成功するポイントや語源は?
バスケットボールの試合中によく見られることが多いアリウープですが、どういったプレーなのかご存知でしょうか。
アリウープとは、味方からのパスを空中でキャッチしてシュートを決めるプレーです。また、ダンクシュートをしていることが多いですが、空中でレイアップなどを決めればアリウープに該当します。アリウープがどういったプレーか分かりましたが、成功するポイントや語源はどうなっているのでしょうか?
精度の高いパス
アリウープを成功させるために精度の高いパスが求められます。味方からのパスが低かったり、ゴールから離れすぎていたりすると、シュートを打つのが難しく、失敗してしまうケースも少なくありません。そのため、パスの出し手で攻撃の司令塔であるPGにはリング付近に正確なパスを出すことが求められます。
また、世界最高のリーグであるNBAでは直接パスするだけではなく、ボードやフロアにボールをバウンドさせてアリウープを行うといった難易度の高いプレーをすることが多いです。
タイミング
アリウープをうまく決めるためには、パスの精度に加えてタイミングも重要です。タイミングがずれてしまうと、味方の選手が反応できなかったり、ルーズボールとなって相手にパスをカットされたりしてしまいます。なので、アリウープをする時にはアイコンタクトなどで意思疎通を図り、チームメイトとタイミングを合わせるようにしましょう。
サーカスが由来
アリウープというバスケットボール用語はサーカスの言葉が由来になっていると言われています。サーカスではジャンプをしようとする曲芸師がフランス語で「allez hop」と掛け声を掛けるそうです。アリウープは英語でいう「go high」と同じような意味で、バスケットボール漫画などで使われるようになったことから広まっていったとされています。
アリウープが禁止にならない理由とは?
2025年5月現在、アリウープは認められているプレーですが、なぜ反則をとられたり、禁止になったりしないのでしょうか。
アリウープが禁止にならないのは、リングよりも低い位置でボールをキャッチしているからです。バスケットボールにはゴールデンディングというルールがあり、リングよりもボールが高い位置にあった場合に適用され、得点が無効になります。
そのため、リングよりも高い位置でボールをキャッチし、アリウープを決めた場合は得点が無効になってしまうので注意しましょう。
アリウープとダンクの違いは?
アリウープとダンクはどちらも派手さのあるプレーですが、どのような違いがあるのでしょうか。それではアリウープとダンクの違いを詳しく解説していきたいと思います。
空中
これまでに説明してきた通り、アリウープは一連の動作を空中にいる時に完結させるプレーです。それに対してダンクはボールを持っている選手がジャンプをして自らシュートを決めます。そのため、アリウープは空中で行われるプレーですが、ダンクはそうではないという違いがあるので覚えておきましょう。
連携プレー
ダンクは個人技が際立つプレーですが、アリウープはそれとは対照的なプレーと言えます。アリウープはチームメイトと連携が重要ですが、ダンクは1人で行うことができ、個の能力が大切です。そのため、アリウープは連携プレー、ダンクは個人プレーと区別することができます。
まとめ
今回はアリウープとはどのようなプレーなのか、禁止にならない理由やダンクとの違いについて解説してきました。
アリウープとは空中でシュートを決めるプレーで、リングよりも高い位置でボールをキャッチすると反則となってしまうので注意しましょう。NBAではアリウープがよく行われるので、試合中によく観察してみるといいかもしれませんね。